サウナは何歳からは入れるの?子供がサウナに入る際の注意点なども解説

日本でサウナブームが続く中、「子供は何歳からサウナに入れるのか」という疑問を持つパパ・ママ世代は多いでしょう。

フィンランドでは赤ちゃんの頃から家族でサウナを楽しむ習慣がありますが、日本では施設ごとに年齢制限が異なります。

この記事では、サウナの年齢制限、子供の利用に関する注意点、メリット・デメリット、家族でサウナを楽しむコツを解説します。

家族みんなで安心してサウナを利用するための知識を深めていきましょう。

目次

サウナは何歳から入れるのか

サウナ自体に明確な年齢制限はありませんが、子どもの体の発達状況を考慮する必要があります。

フィンランドのトゥルク大学の研究によると、10歳以下の子どもはサウナで血圧低下が起こりやすく、特に5歳以下の子どもは高温環境に適応できないことがわかっています。そのため、医学的見地からは5歳以下の子どもはサウナ利用を避けるべきとされています。

日本の施設では独自のルールを設けていることが多く、一般的には「中学生以上」や「12歳以上」といった年齢制限が見られます。

日本では、サウナの年齢制限に関する法律はなく、各施設が独自のルールを設けています。

子どもがサウナを利用する際は、体温調節機能が未熟であることや、熱中症・脱水症状のリスクが高いことを理解し、保護者が必ず同伴して様子を見守ることが重要です。

未就学の子供のサウナ利用を避けるべき理由

では、なぜ多くの施設で未就学児(おおむね5〜6歳以下)のサウナ利用が推奨されていないのでしょうか。その背景には、幼児の身体的特徴や安全面のリスクが関係しています。

ここでは、小学校入学前の子供をサウナに入れることを避けるべき主な理由を解説します。

体温調節機能の未熟さ

子供、特に5歳以下の子どもは体温調節機能が未発達で、サウナの高温環境に適応できません。

特に5歳以下の子どもは、サウナの高温に適応するための自律神経や汗腺の働きが未発達であり、著しい血圧低下や熱中症のリスクがあります。

汗腺は3〜4歳でようやく発達し始め、10歳前後で大人の状態に近づくため、5歳以下の子どもは効果的に汗をかけず、体内に熱がこもりやすいのです。

このため、子どもは短時間でも体温が急上昇し、めまいや動悸、吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。

最悪の場合、意識を失う危険性もあるため、未就学児のサウナ利用は避けるべきとされています。

心臓へ負担がかかる場合がある

サウナは子供の心臓血管系に大きな負担をかけます

特に5歳以下では、1回拍出量(心臓が1回の拍動で送り出す血液量)も低下するため、めまいや動悸、吐き気を引き起こし、最悪の場合は意識を失う可能性もあります。

サウナでは体が熱せられると子供は心拍数を大幅に上げて対応しようとしますが、サウナから出た直後に血圧が急激に下がりやすく、脳への血流不足から立ちくらみや失神につながる恐れがあります。

火傷など安全面でのリスクがある

サウナ室内は高温環境のため、特に幼児や小さな子供にとって物理的な危険が潜んでいます。

判断力や運動能力が未熟な子供は、サウナヒーターやその周辺の熱い石に興味本位で触れて火傷を負うリスクがあります。

特に歩き始めの幼児は、「触れたら熱い」という理解が難しく、火傷の危険性が高いとされています。

また、サウナ室内は照明が暗めで足元が見えづらいことが多く、バランス感覚が未熟な子供はベンチから立ち上がった際によろけて転倒する危険もあります。

高温の床や壁に触れたり、他の利用者にぶつかったりする可能性も否定できません。

適切な医学的根拠が不足している

子供のサウナ利用については、十分な医学的エビデンスが揃っていません。大人を対象としたサウナの研究は多数ありますが、子供を対象とした本格的な研究は非常に限られています。

フィンランドのトゥルク大学の研究では、10歳以下の子どもは自律神経が未発達で高温サウナに適応できず、血圧低下のリスクがあることが示されています。

一方で、別の研究では「サウナの熱は新生児や幼児に対しなんら影響しない」という結果も報告されています。また、ドイツの研究では、幼稚園児に週1回のサウナを半年間行わせることで、病気で休む人数が半減したという報告もあります。

このように研究結果に一貫性がなく、フィンランドの小児科医も「子供とサウナ」については十分に研究されておらず、日本においても、公的機関や小児科専門家による明確なガイドラインは存在しません。

このような医学的根拠の不足を考慮すると、特に5歳未満の子どもについては、サウナ利用を控えるのが賢明と言えるでしょう。

子供のサウナ利用は周囲の利用者や施設側にも配慮が必要

仮にお子さんをサウナに入れる場合、たとえ安全面に最大限配慮していても、周囲の利用者や施設側への気配りを忘れてはいけません。公共のサウナ空間では、子供の存在が他のお客さんに影響を与える場合があります。

ここでは、子供のサウナ利用に際して周囲や施設へ配慮すべきポイントを整理します。

サウナはリラックスや集中を目的に利用する人が多い

サウナ室は多くの大人にとって静かにリラックスしたり自分と向き合う集中の場です。

そんな空間に子供を連れて入ると、周囲の雰囲気を乱してしまう可能性があります。

サウナ愛好家にとって、サウナ室は非日常的な癒しの空間であり、落ち着きのない子供がいると集中が途切れてしまうこともあるでしょう。

家族でサウナを利用する際は、周囲へ配慮し、できるだけ静かに過ごせるよう工夫しましょう。人が少ない時間帯を選んだり、個室のプライベートサウナを使うなど周囲への気遣いが大切です。

安全確保が難しく、周囲が気を遣う

小さな子供をサウナに連れて行くと、周囲の大人は自然と気を遣います。高温の環境に幼児がいるのは心配になるものですし、「大丈夫だろうか」とハラハラしながら見守る状況では、周りの人はリラックスできません。

特に子供が体調を崩した場合、周囲の人やスタッフが緊急対応に追われることになり、他の利用者にも大きな負担や迷惑がかかります。何もなくても、「万が一」を考えると周りが落ち着かなくなることは十分にあり得ます。

家族以外の利用者に無用な心配をかけないためには、子供の安全管理を徹底するか、状況によっては一緒にサウナに入らないという判断も必要になるでしょう。

衛生面やマナー面でのトラブルも想定される

サウナ利用には様々なマナーが求められますが、子供がこれらを全て守るのは難しい場合があります。

例えば、入室前に体を洗う、大声で話さない、自分の汗を拭くといった基本的なマナーも、子供にきちんと理解させるのは簡単ではありません

また、オムツが取れていないお子さんの場合、うっかりサウナ内で排泄してしまうリスクもゼロではありません。サウナに限らず、多くの入浴施設でオムツの取れていない子供の利用を制限しているのは、主にこうした理由からです。

サウナは多くの大人にとって、静寂の中で心身を整える大切な空間です。大衆サウナなどを利用する際は、お子さんの行動が他の利用者の迷惑にならないよう、周囲への配慮を忘れないようにすることが大切です。

子供にとってのサウナ利用のメリット

ここまで、子供がサウナに入る際のリスクや注意点について述べてきました。しかし、適切な環境と入り方を守れば、お子さんにとってもサウナには良い効果が期待できます。

親子でサウナ体験をより豊かなものにするために、期待できる主なメリットを整理してご紹介します。

血行促進による疲労回復

サウナで体を温めると血管が拡張し、血行が促進されます。これにより筋肉に溜まった疲労物質の排出が促され、大人にとっては肩こりや腰痛の改善につながるとされています。

子供にとっても、一日中遊んだ後やスポーツ後にサウナで短時間温まることで、筋肉のこわばりが和らぎ、疲れの回復をサポートする効果が期待できます

血行が良くなることは新陳代謝の活性化にもつながり、成長期の子供の健康維持をサポートする可能性も考えられます。

体温調節機能のトレーニング

子供の体温調節機能は年齢とともに発達し、小学校高学年になると発汗機能や自律神経の働きが大人に近づいてきます。適切なサウナ体験は、この体温調節機能を鍛える可能性があります。

短時間・低温のサウナから始めて徐々に慣れていくことで、暑さへの耐性が育まれるかもしれません。

また、サウナと外気浴の繰り返しは自律神経の切り替えを鍛える効果があります。サウナでは交感神経が優位になり、外気浴では副交感神経が活性化するこの交互の刺激が、自律神経を鍛え、ストレス耐性を向上させるとされています。

リラクゼーションと家族コミュニケーション

サウナには心身をリラックスさせる効果があり、子供にとっても有益です。温かい環境で過ごすことで副交感神経が優位になり、活発な子供でも不思議と落ち着いてリラックスすることがあります。

短時間でも汗をかくことで、日頃の緊張やストレスが和らぎ、気持ちが穏やかになるでしょう。

特に注目すべきは家族コミュニケーションの効果です。サウナはスマホやテレビのない空間で、親子で入ることで自然と会話やスキンシップが生まれるでしょう。

子供にとってのサウナ利用のデメリット

一方で、たとえ子供がサウナに入れる年齢や状況であっても、注意すべきデメリットや悪影響の可能性も考えておかなければいけません。

ここでは、子供がサウナ利用する場合に考えられる主なデメリットは以下の通りです。

熱中症リスクや脱水リスク

サウナの高温環境は子供の体に大きな負担をかけます。小学生であっても大人と同じ時間サウナに入れば、体温が急上昇し熱中症や脱水の危険性があります。

フィンランドの調査では13歳以上の子供でも約19%がサウナで頭痛やめまいなどの軽い不調を経験したと報告されています。特に日本の一般的なドライサウナは80〜90℃と高温設定が多く、子供には負荷が大きいです。

このリスクを軽減するには、入浴時間を短くし、こまめな水分補給と休憩を取ることが重要です。子供が少しでも不調を訴えたら、すぐにサウナから出るようにしましょう。

閉鎖的で熱い空間に対するストレスや恐怖感

大人にとってはリラックス空間であるサウナ室も、子供にとっては怖い場所と感じられることがあります。特に、初めてサウナを体験する子供は、狭く閉ざされた高温の環境に強い不安や恐怖心を感じやすいようです。

実際、「サウナは怖い」と感じる子供は少なくありません。薄暗い照明や静けさ、閉鎖的な空間そのものに抵抗を感じたり、暑さでつらいと感じてもうまく言葉にできず、パニックになってしまうケースも見られます。

もしお子さんがサウナに恐怖や不快感を示している場合は、決して無理強いせず、すぐに安心できる場所へ移動させてあげましょう。

体力消耗による体調不良への懸念

サウナは子供の体力を予想以上に消耗させることがあります。短時間でも高温環境で大量の汗をかくことで、子供の体力は奪われます。

特に体力の少ない幼児や小学生低学年は、サウナによる疲労が体調不良につながる懸念があります。軽度の脱水状態で活動すると、後で頭痛や吐き気を催す可能性も。また、一時的な体力消耗で免疫力が低下し、風邪をひきやすくなることも考えられます。

子供のサウナ利用は「程よい疲労」を超えて「過度な体力消耗」になりやすいため、様子を見ながら適切な時間で切り上げることが大切です。

子供とサウナを利用するなら個室サウナ(プライベートサウナ)がおすすめ

子供連れで公共サウナを利用する際には、周囲への気遣いや様々な制約が伴うことがあります。一方、個室サウナ(プライベートサウナ)なら、ご家族だけで気兼ねなくサウナ体験を楽しめます

個室サウナの大きな魅力は、何と言っても周囲を気にせずリラックスできる点です。子供がおしゃべりしたり、少し動き回ったりしても、他の利用者に迷惑をかける心配がありません。

さらに、施設によっては、子供の状態に合わせて温度を通常より低めに設定できる場合もあり、柔軟な調整が可能です。衛生面においても、サウナマットやタオルをご家族だけで使用できるため、安心して利用可能です。

子供とサウナを楽しむための注意点

では実際に「我が子と一緒にサウナに入ろう」と考えたとき、具体的にどんな点に注意すれば良いでしょうか。

ここでは、子供とサウナを利用する際に守るべき基本的なポイントをチェックリスト形式で解説します。

子供の体調を優先する

子供のサウナ利用では、その日の体調を最優先に考えましょう。疲れていたり、少しでも体調不良の兆候がある日は無理をしないことが鉄則です。十分な睡眠がとれていない時や風邪気味の時、お腹の調子が悪い時はサウナを控えてください。

食事のタイミングも重要です。食後すぐのサウナは消化不良を引き起こす可能性があります。食後は胃腸に血液が集中しますが、サウナに入ると血液が全身に分散し、消化活動が滞ってしまうためです。

そのため、食後1〜2時間は時間を空けましょう。逆に空腹すぎると低血糖でふらつく恐れもあるため、適度に栄養補給してから入るのが理想的です。

短時間・低温から始める

子供のサウナデビューや慣れないうちは、必ず短時間・低温からスタートしましょう。いきなり大人と同じ90℃のサウナに10分も入る必要は全くありません。湿度が高めで低温のサウナなら身体への刺激がマイルドで、子供でも比較的楽に過ごせます。

時間に関しても、初めてなら1〜3分でも十分です。決して焦らず、子供のペースでゆっくりステップアップしていくことが大切です。

また、可能であれば熱波サービス(ロウリュやアウフグース)など刺激の強いことは避けるようにしましょう​。

サウナ入室前後の水分摂取

子供は大人よりも脱水症状になりやすく、体温調節機能も未熟なため、こまめな水分補給が必須です。

日本サウナスパ協会によると、1回のサウナで約300〜400mlの汗をかくとされています。子供の場合は体が小さく皮下脂肪が薄いため、より脱水のリスクが高まります。

そのため、サウナ前には15分前を目安に、コップ1杯(200ml程度)の水やスポーツドリンクを飲ませましょう。

サウナ中の水分補給はあまり効果がないため、サウナと外気浴の間の休憩時に100〜200mlを目安に水分を補給させてください。

子供から目を離さない

サウナ室内では親が必ず隣に寄り添い、常に声をかけられる距離を保ちましょう。

子供だけをサウナ室に残すのは厳禁で、必ず大人が一緒に入り、顔色や発汗状態、全体的な様子を継続的に観察することが必要です。一瞬でも目を離すと、子供が勝手に出ていったり、サウナ室内で転倒したりする可能性があります。

また、サウナ後の休憩や水風呂エリアでも注意が必要です。「親の目が届く範囲内に常に子供がいる」状態を維持することが、安全にサウナを楽しむ最低条件です。

子供が嫌がる場合は無理強いしない

子供とサウナに入る際、子供が嫌がったら決して無理強いしないでください。「いやだ」「出たい」と言ったら、すぐに切り上げましょう。泣いて嫌がるのを無理やり連れて入ることは絶対に避けるべきです。

サウナは本来リラックスする場所です。嫌がっている子供にとっては苦痛になってしまっては意味がありません。

周囲の利用者に配慮する

公共サウナを子供と利用する際は、他の利用者への配慮が不可欠です。入室前に「体を洗う」「静かにする」「汗は自分のタオルで拭く」といった基本マナーを子供にしっかり教えておきましょう。

可能であれば平日昼間や週末のピークを避けた時間など、比較的空いている時間帯を選ぶのも一つの配慮です。

また、隣になった人に「子供がご一緒しますがよろしいですか」と一言断ったり、退室時に「お騒がせしました」と軽く会釈したりするだけでも印象は良くなります。

子供自身にも「周りの人に迷惑かけていないか」と問いかける姿勢を見せれば、マナー意識が育つきっかけにもなるでしょう。

子供がサウナで体調不良を起こしたときの対処

万が一、子供がサウナ利用中または直後に体調不良を起こしてしまった場合の対処法も押さえておきましょう。十分に注意していても、子供は予測不能なタイミングで具合が悪くなることがあります。

そんなときに慌てず適切な対応をするために、以下のポイントを覚えておいてください。

すぐにサウナ室から出す

子供が「気持ち悪い」「頭が痛い」「めまいがする」など少しでも不調を訴えたり、明らかに様子がおかしい場合は、ただちにサウナ室から出ましょう。

無理に我慢させてはいけません。立って歩けないようなら、他の人に声をかけ協力してもらっても構いません。まず高温環境から離れさせることが最優先です。

風通しの良い場所で体を冷やす

サウナから出したら、風通しの良い場所や涼しい場所で子供を休ませます。可能なら寝かせ、楽な姿勢を取らせてあげてください。額や首筋に冷たいタオルを当てたり、うちわや扇風機で仰いで体を冷やします。

ただし、冷水風呂に急に入れるのは避けましょう。びっくりして心臓に負担がかかる恐れがあります。ゆっくりと体表を冷やし、深部体温を下げていくイメージで対処します。

水分・塩分補給

子供が意識ははっきりしている場合、少しずつ水分を取らせます。冷たい水やスポーツドリンクを数口ずつ飲ませ、脱水を改善します。

塩飴や経口補水液があればなお良いです。水分と塩分を補給することで回復が早まることがあります。

観察と声かけ

子供の表情、肌の色、汗のかき具合などを観察しつつ、優しく声をかけて安心させましょう。「大丈夫だよ、すぐ涼しくなるからね」などと声をかけ、そばに寄り添います。

子供が返事できるなら会話をして意識レベルを確認します。顔色が青白い、汗が止まっている、呼びかけに反応が鈍いなどの場合は要注意です。

必要なら専門家の手を借りる

数分休んでも症状が改善しない、意識がぼんやりしている、吐いてしまう、脈が速く乱れている等の深刻な様子があれば、早めに救急措置を取ります。

施設のスタッフに連絡し、必要なら救急車を呼ぶ判断もしてください。子供の体調不良は進行が早いことがあるので、「もう少し様子を見よう」と悠長に構えず、早め早めの対応が肝心です。

サウナの利用に関するよくある質問

年齢制限が明確に書かれていない施設の場合、どうすればいい?

年齢制限が明確に書かれていない施設では、必ず事前に確認しましょう。明記がなくても「何歳でもOK」とは限らず、暗黙のルールがある場合があります。

確認せずに訪問し、現地で断られると双方が困ります。また、利用できる場合でも「子供と入ります」と一声かけておくと、スタッフも気にかけてくれるでしょう。

未就学児でも、どうしても入りたいと言った場合は?

未就学児がサウナに入りたいと言っても、基本的にはやめておきましょう。

どうしても気持ちが収まらない場合は、施設の許可を得た上で、50℃程度の低温サウナに1分だけ入るなど超短時間の体験を検討すると良いでしょう。

いずれにせよ、未就学児に本格的なサウナ体験は基本NGというスタンスを崩さないことが大切です。子供の安全と健康を最優先に考え、サウナデビューはもう少し大きくなってからと約束しましょう。

子供に水風呂を利用させて大丈夫?

子供に水風呂の利用は基本的に避けるべきです。サウナ後の水風呂は急激な温度変化により、子どもの心臓に大きな負担をかけ、ヒートショックを引き起こす可能性があります。

子どもは体温調節機能が未熟なため、高温のサウナから冷水への急激な温度変化に適応できず、めまいや吐き気などの不調を起こすリスクが高まります。特に5歳以下の子どもは自律神経の発達が不十分で、血圧低下や心拍数の乱れを引き起こす危険性があります。

どうしてもクールダウンが必要な場合は、ぬるま湯のシャワーで汗を流す程度にとどめましょう。

まとめ

サウナは健康効果が期待できる素晴らしい施設ですが、子供の利用には慎重な判断が必要です。

日本の多くの施設では「中学生以上」「12歳以上」などの年齢制限が設けられていますが、これは子どもの安全を考慮したものです。

子どもとサウナを楽しむ場合は、低温サウナ(60℃程度)で短時間(3〜5分程度)から始め、水分補給を徹底し、体調を最優先することが大切です。

個室サウナや貸切風呂付き施設を利用すれば、周囲に気兼ねなく安全に配慮できます。子どもが嫌がる場合は無理強いせず、「また入りたい」と思える範囲で楽しむことが重要です。

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